みなさん、こんにちは。韓国語講師の出羽です。
最近観ているドラマ(どちらも最新作ではないのですが)のうち、2作品に偶然ですが「タクシー運転手」をお仕事とされている方がレギュラーで登場しています。どちらも脇役ではありますが、1作品は模範タクシー運転手、もう1作品は一般法人タクシー勤務だけれどこれから個人で独立したい、というそれぞれ興味深い存在です。
韓国旅行ガイドブックなどには、「模範タクシー」という言葉が必ず出てきて旅行者にオススメされている場合もあります。見た目は普通のタクシーとは異なる黒色、料金は少々割高ですが安心して乗れます、という存在です。
これまで韓国でタクシーに乗ったことはほんの数回、しかも模範タクシーに乗った経験がないのですが、気になる存在!少し調べてみました。
模範タクシー運転手になるには、個人タクシーを10年以上無事故で運転した場合資格が得られるそうです。その前に個人タクシー運転手は、一般法人タクシーを5年以上無事故で運転した場合経営可能、といいますから必然的に年数が必要になり、模範タクシー運転手の方は60代以上が多いようです。このように15年以上安全運転をされた方、というわけで旅行者にオススメされる理由となるでしょう。
ちなみにドラマでの模範タクシー運転手さんは、実年齢も役柄も50代半ばのようなので、現実であれば若い方になりますね。そして個人タクシーに独立しようかと考えている運転手さんの方は・・・軽い交通事故と同時にリストラにも遭ったのでした。
ソウルで黒い模範タクシーを見かけたら、長い努力と安全運転の賜物、と見方が変わりそうです。